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木の家に住みたい!伝統的な木造軸組工法とより強い耐震性を実現した新たな工法

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公開:2023.09.06 更新:2023.09.29

木の家に住みたい!伝統的な木造軸組工法とより強い耐震性を実現した新たな工法
木の家に住みたい!伝統的な木造軸組工法とより強い耐震性を実現した新たな工法
画像出典先:瀬戸市 A様邸|臼井建設【和モダン住宅】

木の家は、自然素材の温もりや風合いが魅力的な住まいです。しかし、それだけではなく、耐震性や防火性などの安全性も重要です。そのため、木の家を建てるときには、工務店やハウスメーカーの選び方も重要になってきます。

この記事では、木造住宅で主流となっている工法である「軸組工法(在来工法)」と、「テクノストラクチャー工法」という工法について紹介します。それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較しながら、あなたにぴったりの木の家を見つける方法をお伝えします。

木の家の魅力とは?木造軸組工法の特徴

木造住宅の魅力は、夏は涼しく冬は暖かく、調湿効果が高いため、一年を通じて快適な居住環境を維持できます。木材は熱の伝導率が低く、外部の気温変化から室内を保護してくれます。そのため、冷暖房のコストを節約しながら、理想的な温度を保つことができます。

木材の吸音性と衝撃吸収性は非常に高く、室内の音響環境を向上させる一方、外部からの騒音や振動を軽減してくれます。これにより、家庭内でのリラックスや集中が容易になります。

木の自然な風合いや香りは、人々にリラックス効果をもたらします。木の温もりを感じながら過ごすことは、ストレスを軽減し、心地よい居住体験をすることができます。

木造住宅で主流となっている工法は大きく分けて「軸組工法(在来工法)」と「枠組壁工法」2つに分けられます。

軸組工法(在来工法)

軸組工法は、日本の伝統的な建築方法であり、柱(軸)と梁を組み合わせて建物の骨組みを作る方法です。この工法は、柱と梁が直交する形状をしており、建物の耐力壁が外壁になる特徴があります。

軸組工法は木材を組み合わせて建物を作るため、自然素材の温もりや風合いが室内に広がり、快適な空間を提供します。また、建物の耐震性を高めるために、構造材を工夫して配置することが一般的です。

枠組壁工法

木造住宅を建てる方法には2種類があります。軸組工法(在来工法)と枠組壁工法、通称「ツーバイフォー工法」です。

ツーバイフォー工法は、「面構造」と呼ばれる建築方法で、床や壁などの「面」で建物全体を支える仕組みです。

この工法は日本では比較的新しいものですが、アメリカやカナダでは古くから使われてきた伝統的な工法です。

ツーバイフォー工法の名前は、「2×4材」という木材から来ています。

2×4材とは、サイズが約2インチ(約5センチ)×約4インチ(約10センチ)の長方形の木材で、これを並べて枠組みを作ります。

そしてその枠組みに合板などの板状の素材を接合して剛性の高い版を作ります。この版を床や壁、天井に使って六面体構造を形成し、地震や台風などの外力に対して強く安定した住宅を建てることができます。

木造軸組工法の懸念点は?メリット・デメリット

メリット・デメリットを解説するとともに、木造軸組工法の懸念点について探っていきましょう。まずは、木造軸組工法のメリットについて紹介していきます。

木造軸組工法のメリット

外壁・屋根の形状など構造の自由度が高い

柱と梁が充分な強度を持っていれば、外壁や屋根の形状を自由に決めることができます例えば、曲線や角度の変化など、個性的なデザインにも対応できます。また、間取りも自分の好みや生活スタイルに合わせてカスタマイズできます。

こだわりの注文住宅を建てたい人にとっては、理想的な工法と言えるでしょう。

増改築がしやすい

間取りの自由度が高いというメリットは、将来的に家を改造したいときにも有効です。柱と梁の位置を変えることで、部屋の大きさや数を変更したり、収納スペースや窓を追加したりすることができます。

家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、柔軟に住空間を変えることができるのです。

開口部が広く取れる

木造軸組工法は開口部(窓や玄関など)を広く取ることができます。これは、柱と梁が建物の荷重を支えるため、開口部周辺に余分な壁材や補強材が必要ないからです。

開口部が広くなると、日光や風がたっぷり入って明るく快適な住空間になります。また、出入りもスムーズにできます。家族全員が気持ちよく暮らすために重要なポイントですね。

木造軸組工法のデメリット

次に木造軸組工法のデメリットについて紹介していきます。

耐震性・防火性に対する対策が必要

まず、耐震性・防火性に対する対策が必要になるということです。日本は地震が多く、木材は燃えやすいので、住宅を建てるときには注意が必要です。

しかし、現代の技術や素材を使えば、これらの問題は解決できます。耐震性は、適切な設計や部材の使用で強度を高めることができます。

防火性は、防火性能の高い素材を使ったり、木材の特性を利用したりすることで火災を防ぐことができます。どちらも日本の建築法やハウスメーカーの対策によって安心できます。

職人の技術差による影響が出やすい

木造軸組工法は現場での作業が多く、職人の腕や知識が重要になります。そのため、建物の品質や仕上がりに差が出る可能性があります。

そこで、ハウスメーカーに依頼する場合は、職人の技術や経験について確認してみましょう。また、自分で職人を選ぶことができる場合は、口コミや評判なども確認する必要があります

工期が長い

木造軸組工法は現場で柱と梁を組み立てる作業に時間がかかる為、他の工法と比べて工期が長くなる傾向があります。

また、天候や気温に左右されやすいです。一般的な住宅を建てる場合、最大半年が目安です。これは決して長いというわけではありませんが、短期間で住宅を建てたい場合は注意が必要です。

木造軸組工法は優れたメリットを持つ一方で、耐震性・防火性について対策が必要な事や、職人によって技術の差が表れやすいなどのデメリットがある事が分かりました。しかし、住宅建設技術が進む中で、このような木造住宅のデメリットを軽減する技術も生まれています。そこで紹介するのが「テクノストラクチャー工法」です。

木造住宅の耐震性を高める「テクノストラクチャー工法

日本は地震が多い国ですから、住宅の耐震性はとても大切です。しかし、木造住宅には耐震性に関する問題があります。そこで、木造住宅の耐震性を向上させる新しい工法が開発されました。

それが「テクノストラクチャー工法」です。この工法は、木造住宅のメリットを活かしつつ、デメリットを減らした工法です。

テクノストラクチャー工法の特徴は、柱や土台は木造ですが、梁は木材に鉄骨を挟んだ独自の資材を使っていることです。

これにより、大きな空間を作ることができます。また、高強度な接合技術や耐震性の最適化により、地震に強い構造になっています。さらに、柔軟なデザインが可能で、美しい外観も実現できます。

また、将来のメンテナンス費用が削減されます。建物の構造が強化されるため、劣化や傷みを防ぐことができます。テクノストラクチャー工法は、木造住宅の耐震性を飛躍的に向上させる革新的なアプローチといえます。

その高い強度、耐震性の最適化、柔軟なデザイン性は、安全性と美しさを両立させる理想的な選択肢と言えるでしょう。将来の住宅建設において、より安全で持続可能な選択肢として、テクノストラクチャー工法の採用がますます広まることが期待されます。

耐震性の高い木造注文住宅を建てる施工会社選びのポイント

地震が多い日本では、家づくりで耐震性は欠かせません。しかし、木造軸組工法で建てられた家でも、耐震性は工務店やハウスメーカーによって大きく異なります。

木造軸組工法により木材の弾力性や吸震性があり、地震に対応できるという利点がありますが、それだけでは不十分です。

実際には、構造計算や時刻歴応答解析という専門的な技術やデータを用いて、地震時の家の振動や変形、破壊などの状態をシミュレーションすることが必要です。

しかし、耐震性に重きを置いていない工務店やハウスメーカーは、これらの技術やデータを使わずに、法律上ギリギリの耐震性しか持たない家を建てることがあります。

地震が来ても安心と謳っている工務店やハウスメーカーでも、実際には建材の調整などで「数値上」で誤魔化しているだけで、地震が発生した際のシミュレーションから算出された構造をしていない可能性があります。

家づくりをするときには、まず耐震性に重きを置いている工務店やハウスメーカーを選ぶことが大切です。そして、どのような工法や建材を使って耐震性を高めるのかを担当者と相談することが必要です。

家を建てるときに気になるのが、地震や台風などの自然災害に対する耐久性です。家が倒壊したり、壁がひび割れたりしないように、どのくらいの強度が必要なのでしょうか。その答えを出すために行われるのが「構造計算」です。

構造計算とは、家にかかるさまざまな力を数値化して、その力に耐えられるかどうかをチェックする方法です。

例えば、地震の揺れや風圧、雪の重さなどを計算し、家の柱や梁、壁などの部材がそれらに耐えられる強さを持っているかどうかを確認します。

しかし、この構造計算は、一般的な2階建て木造住宅には必ずしも行われているわけではありません。

建築基準法では、このような住宅に対しては「壁量計算」という簡単な方法で強度を見積もることが認められています。

壁量計算とは、家の各階に必要な壁の面積を決めた基準に従って、壁が十分に配置されているかどうかを判断する方法です。

この方法は簡便ですが、壁の面積だけでは家全体の強度を正確に評価できないという欠点があります。

そこで、より安心できる強い家を建てるためには、「構造計算」を行ってもらうことがおすすめです。構造計算では、家の部材や接合部の強度や変形量などを詳細に調べることができます。

また、地域や敷地の条件に合わせて最適な設計を行うこともできます。
構造計算は専門的な知識や技術が必要なため、信頼できるハウスメーカーや工務店に依頼するべきであると考えられています。

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木造住宅は自然素材の温もりや風合いが魅力的な一方、耐震性や防火性といった性能で脆弱な場合もあり、対策と確認が重要となります。木造住宅を建てるときには、このような木造住宅の性質を理解した上で、構造計算を行っている信頼出来る工務店やハウスメーカーを選択するようにしましょう。

今回紹介した臼井建築では、木造軸組工法による住宅の建築に長く携わってきた工務店ですが、テクノストラクチャー工法や更に強い耐震性能が期待出来る重量鉄骨の住宅などの建築も積極的に行っています。いずれも木の魅力と優れた特性を存分に活かした家づくりとなっていますので、木造の注文住宅を検討されていましたら、是非臼井建築の施工事例も参考にする事をお薦めします。

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